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男女共同参画社会と法(5月10日、担当:伊藤一頼)

 全学共通科目「男女共同参画社会とジェンダー」の4回目の授業が、5月10日(木)5限に行われました。

 今回は国際関係学部講師の伊藤一頼先生が担当され、「男女共同参画社会と法」と題して、法律学の観点から、男女共同参画社会を築き支える法制度のあり方について、その特色と課題が論じられました。とくに日本における女性差別撤廃への歩みについては、男女雇用機会均等法の成立過程や、2回にわたる改正のポイント(差別禁止の義務規定化や女性に対するポジティブ・アクションの認可、また間接差別禁止など)、育児介護休業法の制定などについて、また国際社会における女性差別撤廃への取り組みについては、国際社会における法規制の特徴と限界、女性差別撤廃条約の意義と個人通報制度の可能性などについて、資料をもとに詳しい説明がなされ、労働現場など実社会において、男女の人権を守り差別をなくすために、一人ひとりが国内外の法や制度に関心を持ち行動することの大切さが説かれました。次回は、こうした法制度の流れを踏まえて、男女共同参画社会実現への動きが大学という場の中でどのように展開してきているかが論じられる予定です。

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