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 自然科学とジェンダー(5月24日、担当:山田久美子)

 全学共通科目「男女共同参画社会とジェンダー」の6回目の授業が、5月24日(木)5限に行われました。

 今回からは、個別領域ごとのジェンダーの問題を扱う各論部分に入っていきます。学外からお招きする外部講師を中心に、毎回それぞれの先生のご専門の立場からジェンダーに関するさまざまなテーマについて講義をしていただきます。今回は「自然科学とジェンダー」と題して、浜松医科大学非常勤講師の山田久美子先生に、自然科学の世界におけるジェンダーの歴史を中心に、科学と女性の関係に関する欧米と日本の社会の動きを、科学史的な観点からの考察を通して論じていただきました。古代以来自然科学の世界で多くの分野で重要な役割を果たしてきた女性たちが、いかにして男性中心の近代科学の発展過程でそこから排除されてきたか、そこにはどのような政治的、経済的背景があったのか、社会や文化の違いにより、女性と科学の関係の歴史にどのような差異が生じてきたか、等について多くの興味深い事例を取り上げながら大変具体的でわかりやすい講義が行われました。

 次回は、さらにジェンダーの視点から歴史全般の流れを再検討していく「歴史とジェンダー」について平井和子先生が講義される予定です。

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