Top / 事業紹介 / 全学共通科目「男女共同参画社会とジェンダー」 / 2012年度「男女共同参画社会とジェンダー」歴史とジェンダー

 歴史とジェンダー(5月31日、担当:平井和子)

  全学共通科目「男女共同参画社会とジェンダー」の7回目の授業が、5月31日(木)5限に行われました。

 今回は、個別領域ごとのジェンダーの問題を扱う各論部分の2回目になります。「歴史とジェンダー」と題して、女性史研究家の平井和子先生に、「日本史をジェンダーの視点で眺めてみれば---」という問題意識から、古代から近代、現代に至る日本の歴史をジェンダーの視点、とくに女性史の流れに即しながら再検討していく、という講義を行っていただきました。フラッシュカードや豊富な史料を駆使しながら、原始・古代には高かった日本の女性の地位が、古代国家の成立や中世の武家政権の成立、さらには近代国家の確立とともに次第に低下してきた過程が、数多くの事例を通してわかりやすく論じられ、またその中で庶民層の中での多様なジェンダーの実態や、地域による特色、出産をめぐる男性の役割などに関するジェンダーの変化など、多彩なテーマが取り上げられ、歴史におけるジェンダーの視点の重要性が深く認識できる講義となりました。

 次回は、より現代の学生の生活にも密接に関わる「恋愛・結婚・家族とジェンダー」について、伊田広行先生が講義される予定です。(静岡市女性会館との共催事業としても実施します)

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