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まとめ~マイノリティとジェンダー特別講義(7月19日、担当:会津里花)

 全学共通科目「男女共同参画社会とジェンダー」の14回目の授業が、7月19日(木)5限に行われました。

 今回は、この授業全体の最終回になります。「まとめ〜マイノリティとジェンダー特別講義」と題して、「一五一会」インストラクター/ベーシストで、トランスジェンダーの会津里花さんをお迎えして、授業全体の総括と、マイノリティとジェンダーについての特別講義を行っていただきました。

 はじめに、犬塚センター長より、この授業全体を通してのまとめとして、男女共同参画社会とジェンダーについて受講生に今後も考えて続けてほしい課題についてコメントがあった後、特別講義として、一五一会の演奏と自作の歌を織り交ぜながら、会津さんによるトランスジェンダー(MtF)としての自分の人生のさまざまな体験と思いとが語られました。

 会津さんからは、ジェンダーを体、心、らしさ、好きになる性の4つの次元に分けてとらえる視点が示され、男性と女性は決して2つに分断されるものではなく、両者は連続的で切れていないことが強調され、性別についてきちんと知ろうと思ったら白黒を簡単につけてはいけない、という注意がなされました。そして、性的なマイノリティの人々への差別の根源である相手への安易な決め付けへの戒めが述べられ、相手1人ひとりのことをちゃんと理解していくことの大切さが論じられました。さらに自分のこれまでの人生の成長のプロセスを通してトランスジェンダーとしてどのような経験をしてこられたか、その中で自らの現在の立場をどのように見出し築いていかれたかが詳しく語られ、そこから学生に感じ受け止めてほしい多くのメッセージもさまざまに語られました。

 合間には自作の歌の演奏も織り込まれ、受講した学生たちは、会津さんの率直で明るくわかりやすい語りと、さまざまな思いのこめられた素晴らしい歌を楽しみながら、最後の回にふさわしく、男女共同参画社会とジェンダーについての課題の広がりの大きさと大切さについて、あらためて認識を深めることができました。

 今後も本センターとしては、さらに内容の充実を図りながら、この授業をセンターの基幹的な事業として位置づけ、来年度以降も実施していく予定です。

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