Top / 事業紹介 / 全学共通科目「男女共同参画社会とジェンダー」 / 2016年度「男女共同参画社会とジェンダー」イントロダクション

イントロダクション(4月14日、担当:犬塚協太)

 本センターが担当する2016年度全学共通科目「男女共同参画社会とジェンダー」が、4月14日(木)5限からスタートしました。

 この授業は、全学部の学生を受講対象とし、1人でも多くの学生が、大学入学後早期に男女共同参画社会への理解を深め、ジェンダーに縛られた社会のあり方を批判的にとらえる視点を身につけて、ジェンダー平等な社会の実現に関心と意欲を持つことを目標に、本センターによって毎年前期に開講されている科目です。第1回目の授業では、まず新受講生を対象として、男女共同参画社会やジェンダーへの現在の理解度を知るための受講前アンケートが実施されました。続いて犬塚センター長が、「イントロダクション」として、「男女共同参画」や「ジェンダー」という概念が現代の社会のあり方にとって持つ意味の重要性を述べ、さらに授業展開の概要などの説明を中心に、全体のスケジュールと講師紹介、成績評価、レポート提出の注意などについてガイダンスを行いました。受講生も、1年生を中心としてさまざまな学部の学生が多数出席して熱心に受講していました。

 今年度もさまざまなテーマと多彩な講師陣で充実した授業が提供できるよう、本センターも取り組んでいきます。

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受講生の声

食品栄養科学部・1年・女性

 男女共同参画社会とジェンダーは、中学や高校の授業で少し触れるくらいにしか学ばず、言葉は聞いたことがあっても深く理解してはいませんでした。しかし全ての人に関係のある講義内容であり、詳しく知りたいと思って受講しました。毎回異なる先生がお話をしてくださるので、様々な意見を聞けると思います。全15回の授業を通して、自分の考えがどのように変わるか楽しみです。

国際関係学部・2年・女性

 男女共同参画社会という言葉自体は高校の現代社会の授業などで聞いたことがあったけれど、ジェンダーという言葉には馴染みがありませんでした。でも、これからの社会を生きていく上で知っておかなければならないことなんだな、と思いました。人文系だけではなく、自然科学の方面にも話を絡められる、というのには驚きました。これから、様々な観点からのお話を聞いて、理解を深めていきたいです。

食品栄養科学部・1年・女性

 私がこの「男女共同参画社会とジェンダー」の授業をとった理由は、私自身が「男の人はこうあるべき」「女の人はこうあるべき」という考えが強い方だと思うからです。また私は、昔は欧米の「レディファースト」の考えを好ましいと考えていたのですが、高校の授業で読んだ英文でそもそも「レディファースト」は男がいないと何もできない弱い性・女性という考えが基になっていると知り、では、男女両方にとってどの様な行動が望ましいのか、この講義を受け、考える事で、私自身の考えが出ることを望んでいます。

経営情報学部・1年・女性

 “男性は仕事、女性は育児や家事”という考え自体、私は昔、持っていました。自分は子供が生まれたら家庭に入りたい、子供を預けて仕事をするのは子供にかわいそうと思っていました。

 でも最近、色々な人の意見を聞いて、育児だけでは息もつまるし、子供を預けても愛情は変わらないし、仕事が好きという考えに賛成するようになりました。

経営情報学部・1年・女性

 今回はイントロダクションということで授業の内容を説明されましたが、その中で私が気になったものは男女差別とLGBTに関するものです。私自身も将来、女性として仕事を優先するべきか、家庭を優先するべきか、ということを今の時点でさえ考えてしまいます。そういった悩みを周りでも聞いたことがあり、それが現実です。「男性は働き、女性は家事をする」という固定概念に捉われることなく、男女共に自由に選択できる社会をつくれないのかと思います。また、LGBTに関係する方の話を直接聞くことで、今までの価値観も変わるのではないかと思い、楽しみにしています。どちらの問題も、社会の仕組みが変われば人の感情や価値観も変わっていくと思っているので、私たちがこの授業で学ぶ意味がそこにあるのではないかと思いました。