まとめ〜学生対象メンターカフェ(7月25日、司会:犬塚協太)
全学共通科目「男女共同参画社会とジェンダー」の15回目の授業が、7月27日(木)5限に行われました。
今回は、「まとめ~学生対象メンターカフェ」と題して、これまでの14回の授業を総括をかねて、静岡市女性会館との共催で、女性会館が運営している女性のための人材データベース「Jo-Shizuメンターバンク」から3人のメンターをお迎えし、学生のキャリアデザイン支援をジェンダーの視点から考えるセミナーという形で進められました。
メンターは30代までの若い世代の女性2人、男性1人(児島祐希さん、新間朋子さん、星野倫弘さん)。犬塚センター長の司会のもとで、それぞれのキャリアチャートに基づく現在までのハッピー度の変化と共に自己紹介が行われ、これまでの人生を振り返って、どのような人生のターニングポイントがあったかが具体的に話されました。さらにそれぞれのキャリアについてセンター長からの質問、次いで学生からのさまざまな質問が行われ、それらに対し各講師から丁寧な答えが出されました。続いてセンター長から、女性ゲストお二人に対しては仕事や職業のキャリアを続けていく上でどんな困難や問題があったか、男性ゲストに対しては子育てや家事のキャリアを続けていく上でどんな困難や問題があったか、さらにそれぞれの困難や問題にどのように対処し乗り越えてきたか、が質問され、各ゲストから具体的な経験を基にしたわかりやすい事例とご意見が語られました。最後に、ジェンダーに縛られずに仕事と家庭生活の両立をめざす社会人としてのキャリア形成のために、特に学生時代に何に取り組むべきか、何をやっておくべきか、という現役の学生に向けたアドバイスがジェンダーの視点を交えてさまざまに語られ、学生の今後の進路選択や卒業後のワーク、ライフ両面を含んだキャリアデザインに向けて多くの参考になるトークが展開されました。
このようにして、学生自身が将来の自らのキャリア形成にジェンダーの視点や課題を踏まえてどう取り組んでいくか、という身近な問題に引き付けながら、多様な視点でジェンダー平等社会の追求をテーマに取り組んできた授業全体のまとめが行われました。
今後とも、センターとしてはこの科目の実施を通じて、全学の学生に男女共同参画社会とジェンダーについて、自分で主体的に考え社会の中で行動する上での基本的知識と視座を提供していきたいと考えています。