Top / 事業紹介 / 全学共通科目「男女共同参画社会とジェンダー」 / 2018年度「男女共同参画社会とジェンダー」歴史とジェンダー

歴史とジェンダー(5月17日、担当:犬塚協太)

 全学共通科目「男女共同参画社会とジェンダー」の5回目の授業が、5月17日(木)5限に行われました。

 今回は犬塚センター長が担当し、主に近代におけるジェンダーの歴史的展開と男女共同参画社会への流れを中心に、日本を含む近代社会の歴史的な動きについて講義が行われました。まず18世紀から19世紀にかけての近代社会がそれまでの社会とどのように異なる全く新しい時代であったかという点について、政治、経済、文化、社会の諸側面に関し総括的に論じられた後、特に、近代資本主義社会が公的領域と私的領域を分離し、そこに性別役割分業というジェンダーに基づく男女の役割の分離をいかに効果的になしえたかが詳細に語られました。そして、近代が女性にとってむしろ権利の抑圧や自己実現の否定という形で、実は男性との格差を拡大する社会とし機能したこと、そうした原因としてのジェンダーを女性たちが進んで受け入れるメカニズムとしてルソーらによって作りだされた母性愛、母性本能神話の社会的役割が具体的事例によって明らかにされ、その後近代国家主導で進む良妻賢母教育などによる女性への浸透のプロセスが検討されて、現代社会につながる近代社会のジェンダーの問題性と、その克服の方向としての男女共同参画社会の意義が再確認されて、講義が閉じられました。

 次回はそうした近代社会以来のジェンダーの社会化プロセスの中核を形成する「教育とジェンダー」について、奥山和弘先生の講義が行われる予定です。

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