Top / 事業紹介 / 全学共通科目「男女共同参画社会とジェンダー」 / 2018年度「男女共同参画社会とジェンダー」まとめ~学生対象メンターカフェ

まとめ~学生対象メンターカフェ(7月26日、司会:犬塚協太)

 全学共通科目「男女共同参画社会とジェンダー」の15回目の授業が、7月26日(木)5限に行われました。

 今回は、「まとめ~学生対象メンターカフェ」と題して、これまでの14回の授業を総括をかねて、静岡市女性会館との共催で、女性会館が運営している女性のための人材データベース「Jo-Shizuメンターバンク」ほかから3人のメンターをお迎えし、学生のキャリアデザイン支援をジェンダーの視点から考えるセミナーという形で進められました。

 メンターは30代までの若い世代の女性2人、男性1人(鈴木絵芙さん、足達緩子さん、早川雅貴さん)。犬塚センター長の司会のもとで、まずそれぞれのこれまでの人生のプロフィールが、特にジェンダーの観点からの振り返りを含めて自己紹介という形で示され、ジェンダーに関連して経験したことや感じたことなどを中心に具体的な経験などが語られました。次に、それぞれのキャリアに関連してセンター長からの質問と学生からの質問が行われ、とりわけ女子校生活での脱ジェンダー経験や、結婚までの仕事のキャリアと結婚後の両立の問題、子育てと母性神話による拘束、ロングタームで考えるワークライフバランスの柔軟な発想、男女問わず大切なライフスキル修得の課題、男性として知る子育ての経験から得られるものの大きさ、といった多くの具体的経験をもとにしたわかりやすい事例と意見が各講師から語られました。そして最後に、ジェンダーに縛られずに仕事と家庭生活の両立をめざす社会人としてのキャリア形成のために、特に学生時代に何に取り組むべきか、何をやっておくべきか、という現役の学生に向けたアドバイスがジェンダーの視点を交えて各講師からわかりやすく語られ、学生の今後の進路選択や卒業後のワーク、ライフ両面を含んだキャリアデザインに向けて多くの参考になるトークが展開されました。

 このようにして、学生自身が将来の自らのキャリア形成にジェンダーの視点や課題を踏まえてどう取り組んでいくか、という身近な問題に引き付けながら、多様な視点でジェンダー平等社会の追求をテーマに取り組んできた授業全体のまとめが行われました。

 今後とも、センターとしてはこの科目の実施を通じて、全学の学生に男女共同参画社会とジェンダーについて、自分で主体的に考え社会の中で行動する上での基本的知識と視座を提供していきたいと考えています。

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