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LGBTとジェンダー① 映画上映&トークイベント(7月4日、担当:渡邉あき、河合高鋭)

 全学共通科目「男女共同参画社会とジェンダー」の12回目の授業が、7月4日(木)5限に小講堂で行われました。

 今回は「LGBTとジェンダー①」と題して、早稲田大学職員で一般社団法人Get in touch事務局メンバーの渡邉あき先生と、鶴見大学短期大学部保育科准教授で同じくGet in touch理事の河合高鋭先生をお招きし、LGBT当事者、支援者それぞれお立場から、一人ひとり異なる性のあり方の理解とそうした違いの相互承認を中心に、映像とトークを交えて幅広くLGBTに関わる諸問題を論じていただくことができました。(なお今回の授業は、静岡県人権啓発活動ネットワーク協議会とGet in touch、本学男女共同参画推進センターの共同開催によるものです。)

 はじめに、お二人それぞれの自己紹介、Get in touchの活動内容などが語られた後、渡邉先生からセクシュアル・マイノリティの総称の1つとしてのLGBT概念やそれが使われるようになった背景、SOGI(性的指向と性自認)といった多様な性の基礎概念の説明がなされました。そして、人間の性別、セクシュアリティを決定する4軸として、①自認する性、②からだの性、③好きになる性、④表現する性の意味が示されそれぞれの内容について詳しい解説がなされた後、人間の性は性的なグラデーションとして理解できること、性のあり方は人の数だけ存在し、自ら自分の性のあり方を知り尊重することとの大切さが論じられました。さらにLGBTの人の割合が約3~10%とAB型の人や左利きの人の割合と同じくらいであって、その人たちの存在が私たちに見えていないだけ、知らないだけに過ぎないこと、私たち皆がこの問題を考えていくことで、他者との性の違いに悩む人は自分を否定的にとらえないようにでき、違いを知らない人には自分の自分らしさを知る機会を提供できることが説かれました。

 その後、LGBTの分かりやすい解説と、当事者24名のリアルな声が収録された映画「自分が自分らしく生きるために」が上映され、当事者一人ひとりの生活、葛藤、苦しみ、喜びなどさまざまな実情がストレートに伝わる内容に、多くの学生は深くしっかりとそうした人々の多様な思いを受け止めることができました。

 そして、お二人の講師から、LGBTをめぐる世界の情勢や、企業、自治体の取組状況、教育、就労、医療等に関わる当事者の困りごとの事例などが紹介され、もし当事者からカミングアウトを受けた時の対応の注意点、LGBTに関わる諸問題について今から学生が取り組めることなどが論じられました。そして最後にまとめとして、無知と不寛容を取り除けば世界はもっと優しくなれること、今は私たちが自らどうありたいかを決める時代であり、誰もが自分らしく生きる「まぜこぜの世界」をめざして若い人たちに自分にできることを考えてほしいとの力強いメッセージが伝えられ、授業全体が締めくくられました。

 LGBTに関わる諸問題の考察を通して、誰もが自分と他者一人ひとりの多様な性のあり方を認め合う社会の重要性が深く理解できた貴重な時間となりました。

 次回は、フェリス女学院大学教授の藤巻光浩先生をお招きして、「マイノリティとジェンダー」の講義が行われる予定です。

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