Top / 事業紹介 / 全学共通科目「男女共同参画社会とジェンダー」 / 2019年度「男女共同参画社会とジェンダー」まとめ~学生対象メンターカフェ

まとめ~学生対象メンターカフェ(8月1日、司会:犬塚協太)

 全学共通科目「男女共同参画社会とジェンダー」の15回目の授業が、8月1日(木)5限に行われました。

 今回は、「まとめ~学生対象メンターカフェ」と題して、これまでの14回の授業を総括をかねて、静岡市女性会館との共催で、3人のメンターをお迎えし、学生のキャリアデザイン支援をジェンダーの視点から考えるセミナーという形で進められました。

 メンターは30代までの若い世代の女性2人、男性1人(築地ゆいさん、田板佳那子さん、鈴木一二三さん)。犬塚センター長の司会のもとで、まずそれぞれのこれまでの人生のプロフィールが、特にジェンダーの観点からの振り返りを含めて自己紹介という形で示され、ジェンダーに関連して経験したことや感じたことなどを中心に具体的な経験などが語られました。次に、それぞれのキャリアに関連してセンター長からの質問と学生からの質問が行われ、とりわけ学生生活や職業生活での困難の克服法、結婚までの仕事のキャリアと結婚後の両立の問題、転勤による夫婦別居の危機の乗り越え方、男性の新たな生き方としてのワークとライフをともに重視しつつライフを優先する価値観、職場の矛盾や課題に女性として声を上げることの大切さ、女性活躍のためにこそ必要な男性の働き方改革、女性の陥りがちな先を想像して今を決める発想からの脱却の重要性、フレックスな働き方の組み合わせで子育てを担い合う夫婦関係、常態化する長時間労働に惑わされず退社する割り切りの大切さ、といった多くの具体的経験をもとにしたわかりやすい事例と意見が各講師から語られました。そして最後に、ジェンダーに縛られずに仕事と家庭生活の両立をめざす社会人としてのキャリア形成のために、学生に向けたアドバイスがジェンダーの視点を交えて各講師からわかりやすく語られ、学生にしかできないことにあえてこだわらず、学生でも社会人でも本当にやりたいことに取り組むことの意義など、学生の今後の進路選択や卒業後のワーク、ライフ両面を含んだキャリアデザインに向けて多くの参考になるトークが展開されました。

 このようにして、学生自身が将来の自らのキャリア形成にジェンダーの視点や課題を踏まえてどう取り組んでいくか、という身近な問題に引き付けながら、多様な視点でジェンダー平等社会の追求をテーマに取り組んできた授業全体のまとめが行われました。

 今後とも、センターとしてはこの科目の実施を通じて、全学の学生に男女共同参画社会とジェンダーについて、自分で主体的に考え社会の中で行動する上での基本的知識と批判的視座を提供していきたいと考えています。

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