「DV防止あざれあ出前セミナー」が開催されました
2013年度「デートDV防止あざれあ出前セミナー」が、12月4日(水)午前9時〜10時30分まで、国際関係学部棟3209教室にて開催されました。
このセミナーは、学生諸君に、未婚の男女間の暴力としてのデートDVについて基礎的な知識を学び理解を深めてもらう目的で、本センターが静岡県男女共同参画課と協力して講師を派遣してもらい出前セミナーを開催するという企画で、例年実施してきている講座です。
今回の講師には、カウンセラーで、デートDV防止教育プログラム・ファシリテーター(アウェア認定)の松林三樹夫先生をお招きして、90分にわたり講義を行っていただきました。出席者は約40名。ほぼ満室の状態で盛況のうちに開催されました。
講義では、まずさまざまな報道記事の紹介などを通じて、現在の日本のDV、デートDVの深刻な実態が示され、DVが人権、人間の尊厳を侵害する行為であることが指摘された上で、さまざまな種類のDVの実情や具体例がわかりやすく説明されました。そして、DVの原因として、社会に広がる暴力容認の意識、<女らしさ><男らしさ>の固定観念を生み出すジェンダー・バイアス、力による他者への支配といった諸点が指摘され、愛に暴力は不要であることをしっかり認識することの大切さが強調されました。
また友だちが、あるいは自分が、被害者あるいは加害者だったら、という想定で、言ってはいけない言葉や対応の仕方などについても具体的に注意が喚起され、加害者プログラムの重要性についても言及がなされました。そして最後に、愛とは何か、という大きな課題についても、自己研鑽やコミュニケーションの大切さを中心にテレビドラマの例なども挙げながら、大変分かりやすく論じていただくことができました。
本センターでは、今後も静岡県などと連携・協力しながら、学生あるいは教職員に向けて、男女共同参画推進のためにさまざまな講座、講演会、セミナー等を実施していきたいと考えています。