2015年度「あざれあデートDV防止出前セミナー」が開催されました。
2015年度「あざれあデートDV防止出前セミナー」が、12月2日(水)午前9時〜10時30分まで、国際関係学部棟3209教室にて開催されました。
このセミナーは、性別に関わる代表的で深刻な暴力であるデートDVを防止するために、学生の皆さんに、基礎的な知識を学び理解を深めてもらう目的で、本センターが静岡県男女共同参画課および静岡県男女共同参画センターあざれあと協力して、外部から講師を派遣してもらい出前セミナーという形式で実施してきている講座です。
今回のセミナーは、「DVを乗り越えて、わたしを生きる」と題して、静岡県内を中心に、女性と子供に対するあらゆる暴力の根絶と、すべての人たちが安全に生活できる社会をめざして相談事業や性暴力の被害者支援事業などの活動を積極的に行っているNPO法人Safety First静岡の横山由佳子さんと片瀬優子さんを講師にお迎えし、支援者であると同時にDV被害の当事者としての経験をお持ちの片瀬さんに、自らのDV被害経験を詳しく語ってもらうことを中心に行われました。片瀬さんの語りの中から、DV被害の実態とその背景、被害者女性の心理状態、子どもへの二次被害、解決の困難さ、当事者の意識変革と支援の重要性等について、大変貴重な多くの情報が伝えられ、横山さんの解説、学生との質疑応答を含めて、充実した学びの時間を持つことができました。片瀬さんからは「内面化されたジェンダー」「家父長制」の及ぼす深刻な問題点が生々しく指摘され、学生の皆さんからは、「貴重なお話が聞けて良かった」「DVの恐ろしさがあらためて理解できた」「DVのもたらす人生への影響のや大きさがわかった」「自分がつきあったり結婚しようとするときにもっとDVのことを意識しようと思った」など熱心な感想も多数寄せられました。
本センターでは、今後も静岡県などと連携・協力しながら、学生や教職員に向けて、男女共同参画推進のためのさまざまな講座、講演会、セミナー等を実施していきたいと考えています。