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2018年度男女共同参画推進センターキャリア支援セミナー「学生対象メンターカフェ」が行われました

 7月26日(木)午後4時20分~5時50分、一般教育棟2103教室にて、「学生対象メンターカフェ」と題して、男女共同参画推進センターキャリア支援セミナーが行われました。

 これは、静岡市女性会館との共催により、女性会館が運営している女性のための人材データベース「Jo-Shizuメンターバンク」ほかから3人のメンターをお迎えし、学生のキャリアデザイン支援をジェンダーの視点に基づいて考えるセミナーという形で実施されたものです。

 メンターは30代までの若い世代の女性2人、男性1人(鈴木絵芙さん、足達緩子さん、早川雅貴さん)。犬塚センター長の司会のもとで、それぞれのこれまでの人生のプロフィールが、特にジェンダーの観点からの振り返りを含めて自己紹介という形で示され、ジェンダーに関連して経験したことや感じたことなどを中心に具体的な経験などが語られました。続いてセンター長と学生からそれぞれのキャリアに関連した多くの質問が寄せられ、とりわけ女子校生活での脱ジェンダー経験や、結婚までの仕事のキャリアと結婚後の両立の問題、子育てと母性神話による拘束、ロングタームで考えるワーク・ライフ・バランスの柔軟な発想、男女問わず大切なライフスキル修得の課題、男性として知る子育ての経験から得られるものの大きさ、といった多くの具体的経験をもとにしたわかりやすい事例と意見が各講師から語られました。最後に、ジェンダーに縛られずに仕事と家庭生活の両立をめざす社会人としてのキャリア形成のために、特に学生時代に何に取り組むべきか、何をやっておくべきか、という現役の学生に向けたアドバイスがジェンダーの視点を交えてさまざまに語られ、学生の今後の進路選択や卒業後のワーク、ライフ両面を含んだキャリアデザインに向けて多くの参考になるトークが展開されました。

 出席学生は各学部から4学年にわたって約100名の多数に上りましたが、特に1年生の参加が多く、女子学生に偏りながらも男子学生の参加者も相当見られました。講師の方々の中にはご自分のお子さんと一緒に参加して下さった方もおられ、教室に子どもの声が聞こえる中、和やかで楽しい雰囲気のうちに、熱心な講師の語りとそれに聞き入る学生との親密なコミュニケーション空間が広がって、学生自身が将来の自らのキャリア形成にジェンダーの視点や課題を踏まえてどう取り組んでいくか、という身近な問題に早くから性別を問わず取り組んでもらいたいという開催の趣旨が活かされた形となりました。

 今後ともセンターとしては、こうしたセミナーなどの実施を通じて、全学の学生にジェンダー問題を意識しながら自分で主体的に自らのキャリアデザインを考える機会を提供し、ワーク・ライフ・バランスを性別にかかわらず実現できる社会を実現するための学生向け活動を積極的に展開していきたいと考えています。

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